セミオープンシステム
セミオープンシステムとは
多くのお産は正常に経過して元気な赤ちゃんが産まれ、お母さんも正常に回復していきますが、持病があったり、妊娠経過に異常のあるハイリスク妊娠では、母児ともに危険な状態になることもあります。
そういった状況では、緊急手術のできる設備と新生児集中治療室があり、それぞれ専門の医師がいる病院で対応することが安全で安心です。
セミオープンシステムとは、診療所(当クリニック)と病院や周産期センターが連携して、妊婦健診は近くの診療所で受け、分娩は病院や周産期センターで行うことにより、妊産婦さんの利便性を保ちながら、それぞれの医療機関の特性を生かした役割分担で、その機能を有効に発揮させるシステムです。
妊産婦さんにとってのセミオープンシステムのメリットとデメリット
メリット
- 妊婦健診は、自宅や職場に近い当クリニックで手軽に受けることができます。
- 夜間や休日、当クリニックが休診となっている時間帯に緊急で診療が必要な場合には、セミオープン先を受診することができます。
- 緊急手術やハイリスク妊娠・分娩・早産による未熟児分娩、出生後の新生児外科手術などの際には、セミオープン先の産婦人科・新生児科・小児外科の医師が対応できます。
- 妊娠中・産後も必要があればセミオープン先に受診できるので安心です。
デメリット
- セミオープンシステムでは、それまでなじんだ当クリニック医師が分娩の立ち会いを行わないため、妊産婦さんが不安に思うことがあります。妊娠34週以降の妊婦健診はセミオープン先を受診し、不安なことはどんどん聞いていきましょう。もちろん当クリニック医師にも心配なことはどんどん聞いておきましょう。
セミオープンシステムの具体的な内容
※妊娠12週頃までに当クリニックにて紹介状を作成いたしますので、セミオープン先(分娩先)で分娩登録をしてください。
※夜間・休日など、セミオープン先の緊急連絡先をご確認しておいてください。
※妊娠中に切迫早産や破水、妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、胎児発育不全などの問題が発生した場合は、セミオープン先の医師と相談の上、セミオープン先での診療に移行し、必要があれば入院加療を行います。
※産後の1か月健診は原則セミオープン先(分娩した病院)で行います。