緊急避妊
緊急避妊について
料金
- 9,000円 税込
緊急避妊とは
避妊に失敗してしまったときに、妊娠を防止する方法に“緊急避妊”があります。
その最も一般的な方法が、「緊急避妊薬(アフターピル)」と呼ばれる避妊薬の服用です。
緊急避妊薬とは、黄体ホルモン(レボノルゲストレル)を主成分とした薬剤です。
性交後72時間以内に、できるだけ速やかに緊急避妊薬を服用することで妊娠の確率を大きく下げることができます。
作用機序としては排卵を抑制する、受精を妨げる、着床を妨げるなどがありますが、いずれにせよ性交後早くに服用することが大切です。
72時間内であっても70時間後よりも12時間後の方が避妊の確率は高まります(72時間を超えても効果がゼロになるわけではありません)。
緊急避妊薬の効果
緊急避妊薬が妊娠を防止するとは言っても、100%というわけにはいきません。
正しく服用した場合でも、約2%に妊娠を防止できない場合があると言われています。
仮に、緊急避妊薬が頻繁に使用されたとしても、低用量ピルを避妊目的で継続的に使用している女性に比べれば、妊娠率はかなり高くなってしまいます。
したがって、緊急避妊はOC(オーシー:低用量ピル)の代用とはなりえず、通常の避妊はOCを用いるべきでしょう。
また、緊急避妊薬が本当に効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。数日ないし数週間後に月経が来てはじめてわかることになります。1ヶ月程しても次の月経が発来しない場合には妊娠していないかチェックしてみる必要があります。
緊急避妊薬の安全性
緊急避妊薬の安全性についてですが、世界中では、1970年代半ばから使用されてきており、半世紀近い歴史があって、その安全性は確立されています。
副作用についても、緊急避妊専用薬であるレボノルゲストレルの副作用出現率は低く、出現したとしても一時的な不正出血や少し気持ち悪くなる程度のものとされています。
専用薬が登場するまではモーニングアフターピル(ヤッぺ法)といって、中用量のピルを12時間ごとに2回服用する方法が用いられており、嘔吐の副作用出現率が高く、避妊の成功率もやや劣るものが主流でした。
なお、緊急避妊薬を服用しても効果が無く、妊娠してしまった場合についてですが、赤ちゃんに異常が出る確率が増えるというようなことはありません。